「カエサルへの納税問答」(ルカ20:20–26)に関連する、新約聖書内の他の箇所や教えをいくつか示し、そのつながり・意味合いも簡単に解説します。


1. 共観福音書における並行箇所

a. マタイ22:15–22

ファリサイ派とヘロデ党がイエスに納税義務を問う。イエスは「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に」と応答。

b. マルコ12:13–17

内容は上記とほぼ同じで、構成もよく一致。納税問答の原形と考えられます。


2. パウロ書簡の教え

a. ローマの信徒への手紙13:1–7

権威への服従と納税の肯定が語られる代表箇所。

「すべての人は上に立つ権威に従うべきです…(中略)…税を納めなさい。役人たちは神に仕えてその務めに専念しているのです。」(13:1、6)

つながり:

b. テトス3:1

「あなたがたは、支配者や権威ある人々に服従し、従順であるように思い出させなさい…」

つながり:

c. Ⅰペトロ2:13–17

「主のために、すべての人間の立てた制度に従いなさい。…王には、その支配者として…すべての人を敬い、兄弟たちを愛し、神を畏れ、王を尊敬しなさい。」